奥井迪の逃げ切りは止められない!?

 
 アルペンスキーの世界から屈強な足腰を土産に転身してきた奥井迪は、自他共に認める先行日本一のガールズレーサー。勝つためには捲りもの気持ちで迷った時期もあったが、やはり自分には先行しかないと吹っ切れた様子。年末の平塚ガールズグランプリはその真骨頂。ホームから叩いて先行して、石井寛子にタイヤ差で抜かれはしたが、逃げ切ってGP優勝の目標を改めて心に刻んだ。当初は過去3度の出走歴。昨年9月の決勝では先行争いのすえ3着に沈んだが、それ以外の8走はすべて1着と、絶対の自信を持っているバンクだ。
 奥井にパワーで立ち向かえるとすれば尾崎睦吉村早耶香の2人か。尾崎はビーチバレーの国内トップクラスの選手として活躍。天性のバネと長身から繰り出す機動力で昨年はGPにも初選出された。昨年11月松山から、GPを挟んで今年1月の大垣まで4連覇するなど、勢いに乗ると手が付けられない。
 吉村は112期、若干20歳のフレッシュガール。高校までは陸上競技で砲丸や円盤を投げていた。投てき選手の 瞬発力とパワーはは威力絶大で、飛付きからの追込み勝負もしっかりこなしている。3月高知21@、尾崎睦や山原さくらを下してデビュー2度目の優勝を飾った。
 地元の浦部郁里は福井バンク6度目の出走。恵まれた練習環境を求めて2015年に千葉から移籍。福井籍となってからの4回はすべて決勝進出して準優勝2回、決勝3着が1回と抜群の安定感を見せている。年頭に落車で肋骨を痛めたがもう体は完全に回復。3月当所23B、1走目は梅川風子に直マークで食い下がり。別府52C、2走目は3番手から冷静に内を踏んで鈴木美教の2着に伸びた。
 的確な位置取りに、自力で動いても機敏な自在肌の篠崎新純も安定している。 1月久留米22F、予選で児玉碧衣、林真奈美の各2着。2月西武園22Fでは尾崎睦、石井寛子の2着をキープ。
 亀川史香は美容業界からモデルなどを経てガールズへの転身という異色レーサーだが、実は往年の名選手、亀川修一氏の愛娘。強くなるために体重を15kgも増やしたというガッツは正に父譲りのものだろう。
 ガールズ1期のベテラン門脇真由美や、姉(愛梨)との切磋琢磨でじわじわ頭角を現してきた三宅玲奈の2人は、アマチュア時代からの経験も豊富で、勝ち上がり段階での連下には外せぬ存在になるだろう。